クラウドサインとGMOサインを徹底比較|料金・署名方式・承認・CRM連携の違い
クラウドサインとGMOサインを比較すると、送信料の差が目に入ります。しかし、社内承認やSalesforce連携を使いたい場合には、契約するプランも追加費用も変わります。自社の業務に必要な機能を揃えないまま最小料金を比べると、導入後に予算や運用を組み直すことになります。
クラウドサインとGMOサインは、基本料金・送信料に加え、本人確認の方式、承認と閲覧権限、CRM連携、締結後の保存を同じ条件で比較します。GMOサインは契約印・実印の署名タイプを案内し、両社とも外部連携を提供しています。最安プランで必要な連携が使えるとは限らないため、対象プランと追加製品を含めて見積もることが重要です。
以下は2026年9月11日に確認した公式情報に基づきます。価格は特記がない限り税抜です。現在の新規契約向け料金と、既存契約に適用される条件が異なる場合があるため、見積もり時には適用プランを確認してください。
本記事のポイント
- クラウドサインとGMOサインは、必要な本人確認・承認・CRM連携を揃えてから費用を比較する。
- GMOサインの契約印タイプと実印タイプでは、送信料と相手に求める準備が異なる。
- 連携サービスの対象プラン・追加料金・同期の仕組みを確認し、取消や権限も含めた試験で選ぶ。
料金・署名・管理機能の比較表
| 項目 | クラウドサイン | GMOサイン | 選定時の確認 |
|---|---|---|---|
| 基本プランの月額 | Light 11,000円、Corporate 28,000円 | ライト8,800円/9,500円、スタンダード24,000円/26,000円 | GMOは年間契約/単月契約の順。必要機能を揃える |
| 送信料 | Light・Corporateは1件220円 | 契約印100円、実印300円 | 送信の課金単位と方式を確認 |
| 署名方式 | 事業者署名型を基本に各種認証機能を案内 | 契約印タイプと実印タイプを案内 | 相手の準備や本人確認の水準 |
| 外部連携 | Web API、Salesforce、HubSpot、kintone等 | Web API、Salesforce、kintone等 | 別製品・別料金・対象プラン |
| Google Drive保存 | ActRecipe経由を案内 | ActRecipe経由を案内 | 保存先・権限・連携費用 |
| 組織管理 | 承認権限、部門管理、SSO等にプラン差 | 承認フロー固定、SSO、IP制限等にプラン差 | 必須の統制がどのプランに含まれるか |
クラウドサインの料金ページでは、契約期間は当初1年、その後1年単位で自動更新と案内されています。GMOサインはライトとスタンダードについて年間契約と単月契約を表示しています。月額という表示だけで、いつでも同じ条件で解約できると判断しないでください。途中の変更や解約に関する条件も、導入決裁の前に確認します。
なお、クラウドサインのAPIヘルプにはスタンダードというプラン名も記載されていますが、今回確認した新規向け料金ページの表示はLight・Corporate・Business・Enterpriseです。名称の異なる資料を一つの料金表に混ぜず、自社の契約にどの条件が適用されるかを問い合わせます。
本人確認と社内承認は、契約書の種類に合わせて選ぶ

電子契約を選ぶ際は、契約の相手が誰で、どの方法で本人確認を行う必要があるかを先に決めます。GMOサインの契約印タイプはメール認証を用いる立会人型、実印タイプは電子認証局が本人確認して発行した電子証明書を用いる当事者型として説明されています。実印という名称だけで、紙の実印押印とあらゆる点で同じ扱いになると考えないようにします。
GMOサインで相手にも実印タイプの署名を求める場合、相手側もサービスの利用が必要と案内されています。契約印タイプでは、相手がGMOサインに加入していなくても締結可能です。取引先の準備負担が異なるため、本人確認の要件と相手の環境を照合し、必要以上の手続きを求めない運用を設計します。
クラウドサインは、電子署名とタイムスタンプ、合意締結証明書などを通じて合意の記録を残します。認証を強化したい場合は、対象機能とその利用条件を確認します。相手のメールアドレスを把握していることと、その担当者に契約締結の権限があることも別です。契約名義と署名担当者、相手社内の承認が必要かを確認する手順はサービス外にも残ります。
社内承認については、営業が自由に送信できてよい契約と、法務・上長の確認が必要な契約を分けます。「承認者を追加できる」ことと「承認を必ず通させる」ことでは統制の強さが違います。GMOサインの料金ページでは承認フローの固定をビジネスプランの機能として案内しています。クラウドサインでも承認権限などのプラン条件を確認して、必要な制限が外せないかを点検します。
閲覧権限は、営業担当が自分の契約だけを見られるのか、経理が全案件を確認するのか、人事契約を他部門から隠すのかといった利用場面で比較します。送信する権限、完成PDFを閲覧する権限、データを外へ出す権限、管理者の設定変更権限を分けると、導入後の共有事故を防ぎやすくなります。
CRMとGoogle Driveの連携は、本体とは別に確認する
両サービスともSalesforce・kintoneの連携を案内しています。ただし、利用中のCRMにボタンを一つ追加すれば同じ機能が使えるわけではありません。取引先情報を差し込んだ帳票作成、署名依頼、状態同期、PDF保存のどの工程を、どの連携製品が担当するかを確認します。
クラウドサイン for Salesforceでは、Salesforceまたはmitocoの対象契約、連携サービスの契約、クラウドサインのAPI利用可能なプランなどが必要です。GMOサイン for Salesforceでは、スタンダード以上のプランと別途の利用申し込みが案内されています。どちらもCRM本体の利用料や連携のライセンスを含めた比較が必要です。
HubSpotを使っている場合、クラウドサイン公式サイトにはナウビレッジのSign Extension for クラウドサインが掲載されています。取引などのレコードから送信し、15分間隔で状態を同期し、締結済みPDFや合意締結証明書を取り込む仕組みです。今回GMOサインについて同等のHubSpot公式掲載連携は確認していませんが、そのことだけでAPIや外部ツールによる連携が不可能とは断定しません。
GMOサインのkintone連携では、レポトン、k-Report、帳票DXなどのプラグインを利用する方法が掲載されています。クラウドサインも複数のkintone連携ソリューションを案内しています。既存の帳票プラグインを活用できるか、新規に購入するかによって、移行の負担と費用が変わります。
Google Driveへの締結済みPDF保存は、両サービスでActRecipe経由が案内されています。ただし、クラウドサイン側の掲載ではFreeプランでのレシピ提供が説明され、GMOサイン側ではActRecipeなどの別途費用に関する注意書きがあります。連携先ごとの現在の条件を確認し、「同じ連携名だから料金も同じ」とは扱わないようにします。
CRM側の基礎要件を揃えるには、Google Workspace CRMの機能要件が参考になります。APIとMCPの使い分けは、API経由・MCP経由で操作するCRMで整理できます。いずれも、電子署名の実行と顧客データの更新は権限と責任者を分けて設計します。
同じ前提の見積もりと、小さな試験で判断する
見積もりを依頼する際は、送信者数、毎月の送信数、必要な署名方式、文書種類、承認経路、CRM、保管先を同じ条件で提示します。月額と送信料に加えて、初期設定、帳票設計、追加ID、連携サービス、API開発支援、運用保守の費用も確認します。既存の電子契約を移行する場合は、過去文書や証明書の持ち出し、インポート後の検索も別の作業です。
例えば月50件を契約印タイプ相当の基本的な送信だけで比較するなら、クラウドサインLightの単純計算は11,000円+220円×50件で22,000円、GMOサインの年間契約ライトは8,800円+100円×50件で13,800円です。ただし、この数字は基本送信の例であり、CRM連携を利用する構成の総額ではありません。実印タイプ、追加オプション、対象プラン変更があれば再計算します。
試験では、最初に一社一文書を送るだけでなく、複数宛先、相手の入力、差し戻し、期限切れ、取消、担当者不在を確認します。締結した文書がCRMの正しい案件に紐付くか、再同期で二重登録されないか、権限のない担当者がPDFを開けないかも見ます。操作が簡単なことと、組織のルールを守れることの両方が必要です。
決裁時には、採用理由を機能名の羅列ではなく、現在の負担がどの工程で減るかという言葉で残します。月に何時間の転記が減るか、未回収の文書を誰が把握できるか、契約更新を何日前に確認できるかという形にすると、導入後の効果も測れます。保存先の整備には、Google Drive顧客フォルダ設計を合わせて確認してください。
クラウドサインとGMOサインの比較FAQ
送信料が安いGMOサインを選べばよいですか?
送信料は一つの判断軸です。本人確認、承認、CRM連携、契約期間を揃えたうえで、総額と運用負担を比較してください。
CRM連携は最安プランでも利用できますか?
対象プランを確認する必要があります。GMOサインはスタンダード以上、クラウドサインもWeb APIが利用可能な契約などの条件があります。連携製品の費用も別に確認します。
GMOサインの実印タイプは相手の準備が必要ですか?
相手にも当事者型署名を求める場合、相手側もGMOサインの利用が必要と案内されています。契約印タイプとは受信側の条件が異なります。
電子契約サービスを変えると過去の契約はどうなりますか?
過去文書、電子署名、証明書などを検証可能な状態で保管し、新しい台帳と紐付けます。解約後の閲覧・ダウンロード条件と移行先の検索・権限を契約前に確認してください。
一次情報:クラウドサイン料金、GMOサイン料金、クラウドサイン連携、GMOサイン連携。
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