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AIアバターでプロモ動画を作ってみた|工程別のツール・手直し・確認点

AIアバターの企画、生成、音声、編集、公開までをつなぐプロモ動画制作フローの図

AIアバターを使えば、サービス紹介動画をかなり短い時間で作れるようになってきました。ただし、実際にプロモーション動画として使うには、アバターを生成するだけでは足りません。誰に何を伝えるか、どんな声で話すか、どんな見た目にするか、どこにロゴや字幕を置くかまで含めて、一本の動画として設計する必要があります。

今回はファネルAiで、AIアバターを使った30秒のプロモ動画づくりを実際に試しました。企画、キャラクター作成、HeyGenでの動画生成、ナレーション、ロゴ・テロップ編集、公開用の仕上げまで、AIアバターでサービス紹介動画を作る全体像を制作ログとして整理します。

完成した30秒のプロモ動画は YouTube で見られます:ファネルAiのAIアバター紹介動画(YouTube)

AIアバターで30秒のプロモ動画を作ると、アバターの生成よりも、台本・音声・字幕・ロゴ配置・書き出しの確認に手間がかかります。今回の制作では、HeyGenでアバター動画を作り、ナレーションはTTSで生成し、ロゴと字幕はPythonでフレームに描画しました。手直しが必要になったのは、ウォーターマーク付き素材の差し替え、字幕を焼き込む方式の変更、解像度が変わったことによる配置の調整の3点です。

AIアバターでプロモ動画を作る流れを、企画、台本、アバター生成、音声、動画生成、編集公開の6工程で整理した図
AIアバターのプロモ動画は、企画、台本、アバター生成、音声、動画生成、編集・公開の6工程で進めます。

本記事のポイント

  1. AIアバターのプロモ動画は、アバター生成よりも台本、音声、字幕、ロゴ配置、書き出しの確認に手間がかかります。
  2. 今回の制作では、ウォーターマーク付き素材の差し替え、字幕の描画方式の変更、解像度変更に伴う配置調整の3点で手直しが必要でした。
  3. 30秒の動画では機能を網羅せず、視聴後に残す言葉を絞り、音声用と字幕用の文章を分けると伝わりやすくなります。

今回作ったもの

今回作ったのは、ファネルAiの価値を30秒で伝える横型のプロモーション動画です。Google Workspaceを使うだけで営業・マーケティングが加速すること、Gmailやカレンダーの文脈をAIが読み取ること、顧客・案件・活動履歴を整理し、未返信や追客を見逃さないことを短く伝える構成にしました。

完成動画には、AIアバター、女性ナレーション、右上ロゴ、下部テロップ、重要語の強調色、進捗感のある字幕表現を入れています。テロップは目立ちますが、これは最後の装飾ではなく、台本や訴求を視聴者に残すための一部です。

工程別の記録:使ったツール・手直し・確認したこと

工程ごとに、使ったツール、途中で手直しした点、完成前に確認した点をまとめます。

工程使ったツール手直しした点成果物で確認したこと
企画・台本Codex機能の説明を減らし、導入後の変化に寄せた。音声用と字幕用の文章を分けた30秒で残す言葉が絞れているか
アバターの見た目画像生成人物らしさよりブランドの雰囲気に合う見た目に寄せた最初の数秒でどのサービスの話か伝わるか
アバター動画の生成HeyGen右下にウォーターマークが入った素材を、ウォーターマークなしの素材に差し替えた1920×1080・25fps・約30秒であること、ロゴや字幕を置く余白、顔に字幕がかからないこと、視線が落ち着いているか
ナレーションTTS女性音声にし、サービス紹介として聞き取りやすい速さにした速度、声質、30秒に収まる情報量
字幕・ロゴPython、PillowASS字幕やdrawtextが実行環境のFFmpegで使えず、Pillowでフレームに直接描画する方式に変えた。解像度が1280×720から1920×1080に変わったため、動画サイズに合わせて拡大縮小する設計にした日本語の表示、重要語の強調色、ロゴの位置とサイズ
書き出しMoviePy、FFmpeg、ffprobe—解像度、尺、fps、音声付きのMP4として書き出せているか

HyperFramesのHTML/CSS/GSAPで動きのある字幕を重ねる案も検討しましたが、今回は確実に完成させることを優先し、Pythonで描画する方式を選びました。

AIアバターでプロモ動画を作る流れ

AIアバター動画づくりは、単に「アバターを生成する」「字幕を付ける」という作業の足し算ではありません。最初に伝える価値を決め、その価値が動画の各工程に反映されているかを確認しながら進める必要があります。今回は、企画から編集方針までをCodexで組み立て、生成と音声の工程だけ外部ツールを使いました。

1. 何を30秒で覚えてもらうかを決める

最初に決めたのは、ファネルAiをどう説明するかです。今回は、AIネイティブなCRM / SFA / MAツールという機能説明だけではなく、「Google Workspaceを使うだけで営業・マーケティングが加速する」という利用シーンを前に出しました。

短尺のプロモ動画では、すべての機能を説明しようとすると印象が薄くなります。今回も、Gmail、カレンダー、顧客情報、案件、活動履歴、未返信、追客といった要素は出しつつ、視聴後に残すメッセージは「AIが営業・マーケティングの文脈を整理し、次の一手まで支援する」に寄せました。

2. アバターの見た目を作る

次に、ファネルAiらしさが出るAIアバター用キャラクターを作りました。単なる人物アバターではなく、ブランドイメージが想起される見た目にすることで、動画の最初の数秒で「どのサービスの話か」が伝わる状態を狙っています。

BtoBのプロモ動画では、キャラクターの個性を出しすぎると説明の邪魔になることがあります。重要なのは、派手さではなく、サービスのトーンと役割に合っていることです。アバターは主役でありながら、訴求を邪魔しない案内役として設計しました。

3. HeyGenで動画化する

作成したキャラクターをもとに、HeyGenでAIアバター動画を生成しました。元動画は1920×1080、25fps、約30秒の横型動画です。最初の出力では右下にウォーターマークが入っていたため、最終的にはウォーターマークなしの動画に差し替えています。

この時点で見るべきなのは、アバターの自然さだけではありません。ロゴや字幕を置く余白があるか、顔にテロップがかからないか、話者としての視線が落ち着いているかも確認します。完成品は後工程まで含めて決まるため、生成動画をそのまま完成と見なさないことが大切です。

4. ナレーションと台本を整える

ナレーションでは、女性音声を使い、サービス紹介として聞き取りやすいテンポにしました。台本は、ファネルAiのサイト内容を踏まえ、Google Workspace、Gmail、カレンダー、顧客・案件・活動履歴、未返信や追客といった訴求が自然につながるように調整しています。

ここで重要なのは、音声用の文章と字幕用の文章を同じものとして考えすぎないことです。音声は自然に聞ける必要がありますが、字幕は視聴者が一瞬で読める必要があります。今回も、話す内容は少し説明的にしつつ、画面に出す言葉は短く残る表現に寄せました。

5. 編集でプロモ動画として仕上げる

最後に、右上ロゴ、下部テロップ、重要語の色分け、進捗バーを加えました。ここではPython、MoviePy、Pillowを使い、フレーム単位でロゴや字幕を描画しています。

この工程は「テロップを後乗せした」という話だけではありません。動画を見た人が、誰のサービスなのか、何が強みなのか、どの言葉を覚えればよいのかを理解しやすくするための編集です。AIアバター動画をプロモーション用途に引き上げるには、最後の見せ方まで含めて設計する必要があります。

制作して分かったこと

実際に作ってみて分かったのは、AIアバター動画の完成度は「どの生成ツールを使うか」だけでは決まらないということです。プロモ動画として見ると、企画、台本、アバター、音声、字幕、ロゴ、色、尺のすべてが効きます。

生成しただけだと少し淡白に見える

AIアバターが自然に話していても、サービス紹介としては情報の残り方が弱い場合があります。特にBtoBのサービスは、課題、機能、成果が抽象的になりやすいため、音声だけでは流れてしまいます。

今回も、ロゴ、下部テロップ、重要語の色分けを入れることで、動画の印象がかなり変わりました。これは装飾というより、視聴者が理解するための情報設計です。

短尺動画では全部を説明しない方がよい

30秒では、機能を網羅するよりも、視聴者に残す言葉を絞る方が向いています。今回の動画では、Google Workspace、営業・マーケティング、顧客・案件・活動履歴、未返信・追客という要点に絞りました。

動画の目的がプロモーションなら、細かな仕様説明はLPや資料に任せ、動画では「何の課題がどう楽になるか」を印象づける方が使いやすくなります。

編集テンプレート化の余地が大きい

一度、ロゴ位置、字幕パネル、強調色、フォントサイズ、進捗バーのルールを作ると、次の動画にも流用しやすくなります。横型だけでなく、縦型ショート動画、広告用動画、LP埋め込み動画にも展開できます。

AIアバター動画は、毎回ゼロから作るより、企画テンプレート、台本テンプレート、編集テンプレートを持つことで制作スピードが上がります。ここが、今後のプロモ動画制作で特に効きそうなポイントです。

つまずいたポイント

制作中には、いくつか現実的なつまずきもありました。AI動画制作は手軽になっていますが、公開に使うには細部の確認が必要です。

ウォーターマークは早めに確認する

最初の動画は右下にHeyGenのウォーターマークが見える場面が残ったため、最終動画ではウォーターマークなしの素材に差し替えました。

字幕・描画環境は想定通りに動かないことがある

ASS字幕やdrawtextは実行環境のFFmpegで必要な字幕フィルタが使えなかったため、Pillowでフレームに直接テキストを描画する方式に切り替えました。

解像度が変わると配置も変わる

素材が1280×720から1920×1080に変わり、ロゴサイズやテロップ位置の見え方も変わったため、動画の幅と高さに応じてスケールする設計にしました。

AIアバタープロモ動画を作るときの判断軸

AIアバター動画は、営業資料やLPと同じように、誰に何を残すかを決めてから作る必要があります。話者をAIで作れること自体より、視聴後にどの課題を覚えてもらうかが重要です。

今回のファネルAi紹介動画では、「Google Workspaceを使うだけで営業・マーケティングが加速する」「顧客、案件、活動履歴をAIが整理する」「未返信や追客を見逃さない」という軸に絞りました。短尺動画では、機能一覧をすべて説明するより、導入後の変化が伝わる言葉を優先した方が見やすくなります。

また、動画単体で完結させるのではなく、LP、資料、問い合わせ導線とつなげて使う前提で考えることも大切です。動画で興味を持った人が、次に何を確認すればよいかまで設計できると、マーケティング施策として使いやすくなります。

Google Workspaceを使っている場合は、Google VidsでSlidesから動画を作り、AIアバターに説明させる方法もあります。外部ツールで作り込む場合との違いはGoogle Vidsのスライド変換とAIアバターで整理しています。

よくある質問

AIアバターでプロモ動画を作るとき、最初に決めることは何ですか?

最初に決めるべきなのは、どのツールを使うかではなく、誰に何を覚えてもらうかです。ターゲット、訴求、視聴後の導線が決まると、アバター、台本、音声、編集の判断がぶれにくくなります。

HeyGenだけでプロモ動画は完成しますか?

話者としてのAIアバター動画は作れますが、プロモーション用途では追加の設計が必要です。ロゴ、字幕、強調色、CTA導線、ブランド感まで整えると、サービス紹介動画として使いやすくなります。

テロップはどのくらい重要ですか?

重要ですが、テロップだけが本質ではありません。台本で決めた訴求を視聴者に残すための表現手段です。企画、音声、アバター、編集と一体で考える必要があります。

縦型ショート動画にも展開できますか?

展開できます。ただし、横型と同じ構図や字幕位置を流用すると顔や重要部分にかかりやすくなります。縦型では字幕、ロゴ、CTA、余白を別テンプレートとして設計する必要があります。

Google Vidsのアバターとどちらを使うべきですか?

SlidesやWorkspaceの資料から説明動画を作るならGoogle Vids、ロゴや字幕の見せ方まで作り込むプロモ動画なら外部ツールと編集を組み合わせる方法が向きます。

社内でAI動画制作を続けるなら何をテンプレート化すべきですか?

企画メモ、30秒台本、アバターのトーン、音声の条件、字幕ルール、ロゴ位置、書き出し設定をテンプレート化するとよいです。毎回の制作判断を減らせるため、継続的に動画を作りやすくなります。


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