AIエージェント運用Runbookとは?障害、例外、承認を回すための基本設計
AIエージェントを本番運用すると、プロンプトの出来より、止まった時にどう戻すかの方が重要になります。障害、例外入力、権限逸脱、承認待ちが起きたとき、誰がどう判断するかが曖昧だと運用はすぐ属人化します。
そこで必要になるのが運用Runbookです。Runbookは障害手順書ではなく、止める、戻す、承認する、再開する条件を明文化した運用設計として作るべきです。
本記事のポイント
- AIエージェントのRunbookは、障害時の復旧手順より、例外時に誰が止めるかを明確にすることが重要です。
- 権限逸脱、入力不整合、外部送信、承認待ちの4系統は、最低限Runbookに入れるべきです。
- Runbookは作って終わりではなく、失敗ケースの追加と評価見直しを繰り返して育てる必要があります。
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このページで答える質問
- AIエージェントのRunbookには何を書くべきですか?
- 障害時と例外時で何が違いますか?
- 承認やエスカレーションはどう書くべきですか?
- Runbookはどう更新すべきですか?
Runbookに必ず入れるべき4領域
| 領域 | 書くこと | 曖昧だと起きること |
|---|---|---|
| 障害 | 停止条件、一次切り分け、復旧担当 | 止まったまま放置される |
| 例外入力 | 不正データ、欠損、想定外フォーマットへの対応 | 誤った実行が続く |
| 承認 | 誰が承認し、どこで記録するか | 勝手に外部送信する |
| 再開 | 再実行条件、確認項目、再評価の要否 | 同じ失敗を繰り返す |
これらは 承認フロー や Agent Evals と切り離せません。Runbookは単独文書ではなく、統制と評価の中間にある運用文書として考える方が実務的です。
Runbookは誰が持つべきか
Runbookの所有者は、開発者だけでは足りません。業務オーナー、運用管理者、承認者がそれぞれどこを見るかを分ける必要があります。
たとえば、開発者は復旧手順を、業務オーナーは止める基準を、管理者は承認ログと例外記録を持つ、といった分け方です。全員が同じ文書を見ても、担当箇所が分からなければ運用は回りません。
更新されないRunbookはすぐに役に立たなくなる
Runbookは最初に整えても、失敗事例が増えるたびに更新しなければ形骸化します。特に外部送信やCRM更新のような高リスク処理は、実際に起きた例外を反映していく方が現実的です。四半期ごとでもよいので、失敗ケースと停止基準を見直す場を持つべきです。
よくある質問
AIエージェントのRunbookには何を書くべきですか?
障害、例外、承認、再開の4領域を最低限書くべきです。
障害時と例外時で何が違いますか?
障害は止まった状態、例外時は動いているが判断を続けてはいけない状態として分けると整理しやすくなります。
承認やエスカレーションはどう書くべきですか?
誰が承認するか、どこで記録するか、承認がない場合は何を止めるかまで明文化すべきです。
Runbookはどう更新すべきですか?
失敗ケースや例外対応が増えるたびに追記し、評価セットと一緒に更新するのが有効です。