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NotebookLMにスライド大型アップデート。プロンプト修正&パワーポイント(PPTX)出力に対応、次はGoogleスライドへ

NotebookLMにスライド大型アップデート。プロンプト修正&パワーポイント(PPTX)出力に対応、次はGoogleスライドへ

NotebookLMのスライド機能が、また一段階上のレベルに到達した。2026年2月17日、Googleは「プロンプトベースのスライド修正」と「PowerPoint(.pptx)形式でのエクスポート」という2つの新機能を発表した。さらに公式ポストでは「Google Slides coming next!」と明言されており、Googleスライド対応も控えていることが示唆されている。

正直なところ、これまでのNotebookLMのスライド機能は「面白いけど、実務で使うにはあと一歩」という印象を持っていた人が多いのではないだろうか。一度生成したスライドを直したければ丸ごと作り直すしかなく、出力もPDFか画像止まり。「便利そうなのに、結局PowerPointで一からやり直す」というパターンに陥りがちだった。

今回のアップデートは、まさにそのボトルネックを正面から潰しに来た内容だ。この記事では、追加された2つの機能の中身と実務での活かし方、そして今後のGoogleスライド対応がもたらすインパクトについて、なるべく具体的に掘り下げていく。


本記事のポイント

  1. NotebookLMのスライド機能に2つの大型アップデートが追加。「プロンプトで修正」と「PPTX出力」が可能に
  2. “AIで作って終わり”だったスライド生成が、自然言語で手直しできる”編集”フェーズに進化した
  3. 次のアップデートではGoogleスライド対応も示唆されており、共同編集を含めた本格運用が視野に入る

アップデートの全体像――何が変わったのか

まず全体感を把握しておこう。今回追加されたのは大きく2つの機能で、それぞれの位置づけはかなり異なる。

機能概要インパクトが大きい場面
Prompt-Based Revisions(プロンプト修正)生成済みスライドを自然言語の指示で修正できるスライドの微調整・トーン変更・構成整理
PPTXサポートスライドデッキを.pptx形式でダウンロードできる社内配布・PowerPointでの最終仕上げ

加えて、公式の発表ポストには「Google Slides coming next!」という一文が添えられており、Googleスライド形式でのエクスポートも近い将来追加される見込みだ。

提供タイミングについては、まずGoogle AI UltraおよびProプランの有料ユーザーから段階的にロールアウトが始まっており、無料ユーザーにも今後数週間で展開される予定とのこと。「自分の画面にまだ出てこない」という場合は、もう少し待てば順次使えるようになるはずだ。


プロンプト修正機能(Prompt-Based Revisions)の詳細

スライド生成が「一発勝負」ではなくなった

今回のアップデートで最も大きな変化は、スライド生成が「一度作ったら終わり」から「作ってから直せる」に変わった点だろう。これまでのNotebookLMでは、スライド生成前にカスタマイズの指示を入れることはできたが、生成後に個別のスライドを手直しする手段がなかった。気に入らない箇所があれば、全体を最初から作り直すしかなかったのだ。

新機能の「Prompt-Based Revisions」では、生成済みのスライドデッキを開き、修正したいスライドを選択すると画面下部にプロンプト入力欄が表示される。そこに「この箇所をもっと簡潔にして」「トーンをフォーマルに変えて」といった自然言語の指示を入力し、変更がたまったら「Generate new deck」ボタンを押す。すると、入力した修正指示を反映した新しいスライドデッキが生成される仕組みだ。

具体的にどんな修正ができるのか

Googleのヘルプページによれば、現時点で対応している修正の範囲は「テキストの変更」「レイアウトの変更」「ビジュアルの更新」あたりが中心とのこと。一方で、スライドの追加や削除にはまだ対応していない。つまり「5枚目と6枚目の間に新しいスライドを入れて」「最後のスライドを消して」といった操作は、現時点ではできないということだ。

とはいえ、実務でスライドの手直しをするとき、発生頻度が高いのはむしろテキストの修正やトーンの調整、情報の取捨選択といった”中身の微調整”のほうだろう。そうした修正にプロンプトで対応できるようになったのは、実用上かなり大きい。

想定される活用シーンとしては、たとえば「役員向けプレゼンなのでトーンを硬めにしたい」「1スライドあたりの情報量が多すぎるので要点だけに絞りたい」「段落になっているテキストを箇条書きに変えたい」「結論を先に持ってくる構成に組み替えたい」といったものが考えられる。いずれも、従来は全体を作り直すか手動でPowerPointを開いて修正するしかなかったものだ。

修正のコツ――「バッチ処理」が推奨されている

Googleの公式ヘルプには、ひとつ重要なTipsが記載されている。「スライドの修正はバッチでまとめて行うこと」というものだ。修正を反映するたびにNotebookLMは新しいスライドデッキを丸ごと生成する仕組みになっているため、1枚直しては生成、また1枚直しては生成……とやっているとクォータ(生成回数の上限)を無駄に消費してしまう。

したがって、まずデッキ全体を通して見て、直したいスライドをすべてピックアップし、それぞれにプロンプトを入力してから一括で「Generate new deck」を押す、というのが効率的な使い方になる。修正指示は「Pending Changes」としてまとめて管理されるので、一つずつ確認しながら入力していけばいい。

もうひとつ注意点として、現時点ではリビジョン時にソース(アップロードした資料)は参照されないという仕様になっている。つまり、修正プロンプトは既存のスライド内容に対する変更指示として処理されるのであって、「ソースのこの部分を追加して」といった使い方は想定されていないようだ。この点は今後のアップデートで改善される可能性もあるが、現状は頭に入れておいたほうがいい。


PPTX出力機能の詳細

「AIで骨子→PowerPointで仕上げ」がようやく一本線でつながった

2つ目の新機能であるPPTX出力は、一見すると地味に見えるかもしれない。だが、実務へのインパクトという意味では、こちらのほうがむしろ大きい場面も多いだろう。

これまでNotebookLMのスライドをダウンロードする手段はPDFのみだった。PDFでは当然ながら編集ができないため、「NotebookLMで生成したスライドをベースに、自社テンプレートに合わせて仕上げたい」というニーズに応えられなかった。一部のユーザーはPDFをCanva経由で変換したり、サードパーティのツール(Kirigamiなど)を使ってPPTXに変換したりと、いわゆる”裏技”で対応していたが、レイアウト崩れや手間を考えると万人にはおすすめしづらい方法だった。

今回のアップデートでPPTX形式の直接ダウンロードが可能になったことで、「NotebookLMでスライドの骨子をAIに作らせる → PPTXでダウンロード → PowerPointで体裁を整えて仕上げる」という、多くのビジネスパーソンにとって理想的なワークフローが成立する。

ただし「完全に編集可能なPPTX」かどうかは要確認

ここでひとつ、冷静に確認しておきたいことがある。SNS上の早期レポートの中には「ダウンロードしたPPTXを開いてみたが、スライドが1枚の画像として書き出されていて、テキストの個別編集ができなかった」という報告も見られる。

これが全ユーザーに共通する挙動なのか、ロールアウト初期の一時的な制限なのか、あるいは生成方法やスライドの種類によって異なるのかは、現時点ではまだ確定的なことが言えない。PPTX出力に期待している人は、まず自分の環境で実際にダウンロードしてみて、テキストボックスや図形が個別に選択・編集できるかどうかをチェックすることを強くおすすめする。もし画像ベースの出力だった場合でも、少なくともレイアウトの参考や叩き台としては十分に使えるが、「そのまま編集して完成させる」という期待とはギャップがあるかもしれない。


Googleスライド対応の示唆――次に何が来るのか

公式が「Google Slides coming next!」と明言

NotebookLMの公式Xアカウントは、今回の発表ポストの中で「PPTX Support: You can now export your Slide Decks (Google Slides coming next!)」と記載している。括弧書きとはいえ、公式が次の対応先としてGoogleスライドを名指ししたのは初めてだ。

Googleスライド対応が実現すれば、単なるエクスポートにとどまらず、Googleワークスペース全体との連携が一気に広がる可能性がある。

Googleスライド連携で期待される変化

現在のPPTX出力は、あくまで「ファイルをダウンロードして、ローカルまたはOneDriveで編集する」という流れだ。一方、Googleスライド対応が実現すれば、Google Workspace上で完結する運用が可能になる。

具体的には、まずリアルタイムの共同編集が大きい。複数人が同時にスライドを開いてコメントを付けたり、提案モードで修正を入れたりといった、Googleスライドの標準的な協業フローがそのまま使える。次に、リンク共有と権限管理だ。ファイルを添付して送る必要がなくなり、「このリンクを開けば最新版が見られる」という運用ができる。さらに、変更履歴の自動保存によって、誰がいつ何を変えたかが全て記録される。

特に「社内ではGoogle Workspaceを使っているが、社外向けにはPPTXで出す」という企業にとっては、PPTX出力とGoogleスライド対応の両方が揃うことで、社内レビューと社外配布のどちらにも対応できるようになる。この組み合わせのインパクトはかなり大きいはずだ。


NotebookLMのスライド機能、今どこまで使えるのか

ここで、今回のアップデートを含めたNotebookLMのスライド機能の全体像を整理しておこう。

機能対応状況備考
ソースからのスライド自動生成対応済み生成前にフォーマット・言語・長さ・プロンプトで指定可能
生成後のプロンプト修正今回追加(段階展開中)テキスト・レイアウト・ビジュアルの修正が可能。スライド追加/削除は未対応
PDF出力対応済み従来からの機能
PPTX出力今回追加(段階展開中)テキスト編集可否は環境により要確認
Googleスライド出力未対応(次回対応予定)公式が「coming next」と明言
スライドショーモード対応済みフルスクリーンでプレゼン可能
リンク共有対応済みノートブック共有設定に依存
ウォーターマーク削除AI Ultra Plan限定無料・Proでは右下にウォーターマークが入る
モバイルアプリ対応対応済み一部機能差あり

こうして並べてみると、スライド機能としてはかなり成熟してきている印象だ。Googleスライド出力が加われば、「生成→修正→出力→共同編集→最終仕上げ」のフローがほぼ途切れずにつながることになる。


筆者の所感――このアップデートで本当に変わること

正直なところ、今回のアップデートを見て最初に思ったのは「ようやく来たか」という感覚だった。NotebookLMのスライド生成はもともとクオリティが高く、ソースの内容をうまく構造化してくれるのだが、「一発で完璧なスライドが出てくるわけがない」というのも事実だった。AIが生成したものには必ず人間の手直しが入る。その手直しの手段がなかったことが、これまでの最大のフラストレーションだったと思う。

プロンプト修正が入ったことで、このフラストレーションはかなり解消される。ただし、過度な期待は禁物だ。スライドの追加・削除ができない点、ソースを参照した修正ができない点など、まだ制約は残っている。現時点では「大枠はAIに任せて、細かいテキストやトーンの調整をプロンプトで行い、最終的にはPowerPointで仕上げる」という使い方が最も現実的だろう。

特に刺さるのは、「提案書を大量に作る営業チーム」「調査レポートをスライドにまとめる事業企画やコンサル」「社内研修や勉強会の資料を頻繁に作る人」あたりではないだろうか。こうした人たちは、スライド作成そのものに多大な時間を費やしている一方で、最終形のクオリティへの要求も高い。「AIで70%まで作って、プロンプトで85%まで持っていき、PowerPointで100%に仕上げる」というフローが成り立てば、作業時間を大幅に圧縮できる可能性がある。

逆に言えば、「完全にAIに任せて、ノータッチで完成品を出したい」という期待には、まだ応えられないのが正直なところだ。AIスライド生成ツール全般に言えることだが、最終的な品質の担保は人間の判断に委ねられるフェーズがまだ続いている。今回のアップデートは、その”人間が介入するフェーズ”の効率を劇的に上げるものだと捉えるのが適切だと思う。


よくある質問(FAQ)

無料ユーザーでもプロンプト修正とPPTX出力は使えるの?

使えるようになる予定だ。ただし、まずはGoogle AI UltraおよびProプランの有料ユーザーから段階的に展開されており、無料ユーザーへの提供は今後数週間かけて順次行われるとされている。自分のアカウントでまだ機能が表示されない場合は、ロールアウトが届くのを待とう。

プロンプト修正で、スライドの追加や削除はできる?

現時点では対応していない。Googleの公式ヘルプにも「Add/removing slides is not yet supported」と明記されている。対応しているのはテキストの編集、レイアウトの変更、ビジュアルの更新が中心だ。スライドの枚数を変えたい場合は、最初の生成時に「長さ」の指定で調整するか、新しいデッキとして生成し直す必要がある。

PPTXでダウンロードしたファイルは、ちゃんと編集できる?

ここは注意が必要だ。一部の早期ユーザーからは「スライドが画像として出力されており、テキストの個別編集ができなかった」という報告も上がっている。ロールアウト途中のため全ユーザーで同じ挙動かは不明だが、ダウンロード後にPowerPointで開いて編集可能かどうかは、自分の環境で実際に確認することをおすすめする。

ウォーターマーク(透かし)は消せる?

AI Ultra Planのユーザーに限り、スライド右下に表示されるNotebookLMのウォーターマークを削除する機能が提供されている。無料プランやProプランのユーザーは、現時点ではウォーターマーク付きでの出力となる。

Googleスライド対応はいつ頃?

具体的な日程は発表されていない。ただし、公式の発表ポストで「Google Slides coming next!」と明記されていることから、比較的近い時期に追加される可能性が高いと見られている。正式なスケジュールが出るまでは、NotebookLMの公式アカウントやGoogle Workspaceの更新情報をチェックしておくのがよいだろう。

モバイルアプリでもプロンプト修正は使える?

NotebookLMのモバイルアプリでもスライド機能は利用可能だが、デスクトップ版と一部機能差がある旨がGoogleのヘルプに記載されている。今回の新機能がモバイルでも同時に使えるかどうかは明示されていないため、モバイル中心で使っている人はデスクトップ版でも確認してみるのが確実だ。


まとめ――まずは「過去に作ったスライド」で試すのが最速

今回のNotebookLMスライド機能のアップデートは、「プロンプトでの修正」と「PPTX出力」という、実務で待ち望まれていた2つの機能が同時に追加されたものだ。さらにGoogleスライド対応も予告されており、スライド生成ツールとしてのNotebookLMは明らかに「おもちゃ」から「実務ツール」への転換点を迎えている。

試すなら、新しくスライドを作るよりも、まず過去に作成済みのスライドデッキを開いてみるのがいい。プロンプト修正がどの程度の粒度で効くのか、PPTX出力の編集しやすさはどうか、レイアウト崩れは起きないか。こうしたポイントを自分の目で確認すれば、自分の業務にどう組み込めるかの判断がつきやすいはずだ。

特に、営業提案書や社内プレゼンのように「大量に作って、何度も直す」タイプの資料作成を担っている人にとっては、今回のアップデートは作業時間の短縮に直結する。まだ機能が届いていない人も、近いうちにロールアウトされるはずなので、準備としてNotebookLMにソースを追加しておくところから始めてみてはどうだろうか。

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